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第202話 大ニュース 

【 飛鳥棋院 棋士控室 】



藤田 「 L-3、こういうところがさすがだよね。 」


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佐藤 「 もしも定石だからと言って黒が普通にC-6に受けてしまうと・・・。 」


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藤田 「 逆に、白からL-3にヒラキと右下のツメとが兼用の好手。 」

佐藤 「 それを嫌って下辺に黒がはさんでいきました。 」

パク 「 おはようございます。 」

佐藤 「 おはようございます。 パク先生。 」

藤田 「 お、久しぶり。 ニコラちゃん。 
    天人戦の最終局以来かな? どうしてたの? ずっと勉強会も休んでいたね。 」

パク 「 はい。 いろいろと調整することがあって。 」

藤田 「 そうなんだ。 」

佐藤 「 先生、何か飲み物買ってきますけど、何が良いですか? 」

藤田 「 えーっと、コーヒーなら何でもいいよ。 」

佐藤 「 パク先生は? 」

パク 「 あ、ありがとうございます。 今は大丈夫です。 」

藤田 「 いつも遠慮して・・・お茶買ってきてあげて。 」

佐藤 「 了解で~す。 」

藤田 「 しかし、まさかまさかの大逆転。 思いだすだけで身震いするね。 」

パク 「 あれから4連勝するとは思ってもいませんでした。 」

藤田 「 だよね。 さすがに3連敗した時は終わったと思ったけど。 」

パク 「 はい。 私もそう思いました。 」

藤田 「 あははは。 本人が思ったらダメだよ。 」

パク 「 でも、中松先生が相手なのでさすがに・・・。 」

佐藤 「 先生!!! 先生!!! 

藤田 「 え? どうしたの大きな声出して。 」

佐藤 「 掲示板、掲示板ですよ! 」

藤田 「 掲示板? 事務所横の? 」

佐藤 「 そうです! 掲示板に・・・。 」

藤田 「 落ち着いて落ち着いて。 」

佐藤 「 というか、パク先生、本当なんですか? 」

パク 「 え? 何がでしょうか? 」

佐藤 「 何がでしょうかって、掲示板ですよ。 」

パク 「 掲示板がどうかしたのですか? 」

藤田 「 うん。 さっきから掲示板掲示板って叫んでるけどさっぱりわからない。 」 

佐藤 「 だーかーら! 掲示板に掲示されているあのお知らせですよ。 」

藤田 「 ん? 普通はお知らせ貼るでしょ、掲示板なんだから。 」

佐藤 「 そんなことは僕だって知ってますよ。 そうじゃなくて。 」

パク 「 あっ、ひょっとして。 」

藤田 「 ニコラちゃん、見たの? 」

パク 「 いえ、見たわけではないんですが・・・。 」

藤田 「 よくわからないなぁ。 で、いったい掲示板に何があったの? 」

佐藤 「 驚かないでくださいよ。 先生。 」

藤田 「 いや、もう十分その慌てぶりでびっくりしてるけど? 」

佐藤 「 だからね、すごい発表が貼ってあったんです。 」

藤田 「 だから、その発表は何だったの? 」

佐藤 「 だからそのつまり・・・返上して休むって書いてあって、つまりその。 」

藤田 「 ん? 返上して休む? とりあえずお茶でも飲んでさ。 」

佐藤 「 ありがとうございます。 」

藤田 「 いや、それ佐藤ちゃんが買ってきたお茶だから。 」

佐藤 「 あ、そうでしたね。 お礼言わなくてもいいんですね。 」

藤田 「 うん。 で、続き続き。 」

佐藤 「 そうそう、続きですね。 」

藤田 「 何を返上して休むのからね。 」

佐藤 「 結論だけ言います。 」

藤田 「 最初からそれでいいのに・・・。 」

佐藤 「 パク先生が、天人位を返上して休むって。 」

藤田 「 なんだ、ニコラちゃん。 夏休みとるんだ。 
    激闘だったからそれもいいよね。 」 

パク 「 あ、はい。 すこしお休みを・・・。 」

藤田 「 え? ちょっと待って、もう一度言ってくれる? 佐藤ちゃん。 」

佐藤 「 だから、パク先生が天人位を返上して休むって。 」

藤田 「 なんだってーーー!!! 

佐藤 「 でしょ? 」

藤田 「 何かの間違いじゃないんだよね? 」

佐藤 「 理事長の名前で掲示されていたので、間違いではないかと・・・。 」

藤田 「 マジなの? ニコラちゃん。 」

パク 「 はい。 実はそういう事になりまして・・・。 」

藤田 「 そういう事になりましたって、天人だよ? 天人。 」

佐藤 「 碁界で一番注目されているタイトルですよ? 
    それを返上するとなると碁界は大変な事になりますよ。 」

パク 「 ですよね。 そうなんですがとりあえずお返しをして。 」

藤田 「 返すんだったら、僕に頂戴、 僕に! 銀行でお金おろしてくるから。 」

佐藤 「 お金で買えるわけないじゃないですか。 」

藤田 「 そこを何とか。 」

パク 「 もう返してしまったので・・・。 」

藤田 「 キャンセルして。 まだ間に合う。 シランケド。 」

佐藤 「 無理ですって、先生。 もう新聞社の方も写真取ってましたし。 」

藤田 「 ぐっ。 返す前に言ってくれれば買ったのに・・・。 」

佐藤 「 だから、買えないって。 先生。 」

藤田 「 ダメ? 」

佐藤 「 ダメに決まってるでしょ。 」

藤田 「 そうなのか。 天人。 なりたかったよなぁ。 」

佐藤 「 本当に本当なんですよね? 」

パク 「 えぇ。 本当に本当です。 その調整でいろいろと話し合いをしてきたので。 」

藤田 「 で、休んでどうするの? 辞めるの? 」

パク 「 これからは普及をメインにしようかなと。 」

藤田 「 普及? 」

パク 「 はい。 そうです。 」

佐藤 「 休まなくても棋戦の間ではダメなんですか? 」

パク 「 あまり器用ではないので、両方一緒には・・・。 」

藤田 「 できるできる。 なぁ、佐藤ちゃん。 」

佐藤 「 ですね。 私も先生も解説や聞き手、それから講座もやってますからね。 」

藤田 「 うんうん。 適当にやっておけば大丈夫。 」

佐藤 「 適当って、先生、それは言わない言わない。 」

藤田 「 ごめん、つい本音が。 」

佐藤 「 正直なんだから・・・でもそこが講座で引っ張り豚の理由ですけどね。 」

パク 「 引っ張り豚・・・。 」

藤田 「 そこはあえて否定はしないけど。 でも、マジなのか。 」 

パク 「 もう決めてしまったことなので。 」

藤田 「 いやぁ、残念。 」

佐藤 「 今、笑いましたね。 先生。 」

藤田 「 え? 」

佐藤 「 パク先生が辞められるので挑戦者になれるって思ったんでしょ? 」

藤田 「 どうして、わかったの? 」

佐藤 「 このタイミングで笑ったらそれしかないですよ。 」

藤田 「 だって、ニコラちゃんがいないんだよ。 ラッキーじゃん。 」

佐藤 「 これだからなぁ、先生は。 」

パク 「 ですね。 」 

藤田 「 それだけニコラちゃんや中松先生は強敵なの。 打つの大変なんだから。 」

佐藤 「 まぁ、私もその気持ち、わからないわけではないですけどね。 」

藤田 「 だろ? 」

佐藤 「 でも、パク先生がいないとなると・・・。 」

藤田 「 僕の時代だな。 」

パク 「 ですね。 先生。 」

佐藤 「 おだてたらダメですって、すぐ調子にのりますから。 」

藤田 「 いやぁ、マジで僕も佐藤ちゃんも頑張らんとあかんね。 」

佐藤 「 ん? 」

藤田 「 せっかく盛り上がってきたんだからこれを絶やさないようにしないと。 」

佐藤 「 どうしたんですか、先生。 急に真面目な事を。 」

藤田 「 インタビューの練習。 」

佐藤 「 おーい! 」




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