第182話 アソコ 

中松 「 とんでもないです。 もう十分やっていけますよ。
    囲碁界最高峰の 天人 というタイトル保持者なんですから。 」

華崎 「 どうも心配で・・・いけませんわね。 」

中松 「 えぇ、大丈夫です。 会長は暖かく見守ってあげてください。 」

華崎 「 そうですわね。 今心配しても仕方がない事ですわね。 」

中松 「 そうですよ。 ところで、ニコラちゃん。 」

ニコラ 「 はい。 先生。 」

中松 「 今後についてはもう何か具体的な事は考えているの? 」

ニコラ 「 とりあえず教える事ができる場所を探そうと思っています。 」

中松 「 場所かぁ。
    このビルとかはどうなの? 」

華崎 「 ここならいくつかできそうな部屋はありましてよ。 」

ニコラ 「 こういう場所ではなく、できればアソコのような・・・。 」

中松 「 ん? アソコ? 」

華崎 「 アソコでは囲碁の勉強どころではないのではありませんこと? 」





【 アソコ 】



テイ 「 たくよぉ! 何で渚だけ急に強くなったんだ? 」

亜美 「 まぁまぁ、そうカッカしないの。 また血圧が上がるわよ。 」

渚 「 いやぁ、そう言われてもですね。
   なぜか知らないうちに強くなったみたいで・・・。 」

テイ 「 同じようにやってるんだぜ? 
    それなのに一気に追いついてきやがってよ。 」

亜美 「 仕方がないじゃない、なぎ君は若いんだから。 
    お父さんと違ってやればやるだけ強くなるわよ。 」

テイ 「 ねえちゃんに同じように教えてもらってるのによ。 」

渚 「 いやぁ~、僕の倍は教えてもらってますよ? 」

テイ 「 それなのにまったく強くならないぜ。 」

亜美 「 まっ、才能がないのね。 」

テイ 「 くぁ~、話にならねぇ。 出かけてくるぜ。 」

亜美 「 どこへ行くの? 」

テイ 「 決まってるぜ。 打ってくるんだ。 」

亜美 「 はいはい。 行ってらっしゃい。 
    負けた腹いせに碁石投げてこないでよね。 」

テイ 「 豆まきじゃねぇんだ! 投げるわけねぇじゃねぇか。 」 

亜美 「 五十肩で腕が上がらないから大丈夫ね。 」

テイ 「 言いたい事言いやがるぜ、まったくよぉ。 」




≪ シャリーン♪ ≫ 



聖子 「 ただいま戻りました。 」

渚 「 おかえりなさい。 」

亜美 「 おかえり。 」

テイ 「 いくぜ。 」

聖子 「 え? 今帰ったところですけど? 」

テイ 「 いいから、ついてくればいいんだ。 」

聖子 「 あ、はい。 で、どちらへ? 」

亜美 「 ごめん、聖子ちゃん。 愛ねぇのとこだから。 」

聖子 「 あぁ、わかりました。 では行ってまいります。 」

渚 「 いってらしゃい。 」

亜美 「 ごめんね~。 お守よろしくね。 」



≪ シャリーン♪ ≫ 





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