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第180話 史上初 

佐藤 「 黒が今S-10に打って右辺の戸締りをしましたね。 」


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藤田 「 いやぁ、これでもう波乱が起こることはないかな? 」

佐藤 「 そうですね。 あとはヨセを残すだけですからね。 」

藤田 「 盤面で十目もあれば、大丈夫でしょう。 」

佐藤 「 では、時間も時間なので。 」

藤田 「 もうそんな時間? 」

佐藤 「 大盤解説の方はそろそろ終了させていただきましょうか。 」

藤田 「 というかさ、 マジで黒が勝ち? 」

佐藤 「 萱田君どう? 」


藤田 「 ほう! まちがいない、てか。 」

佐藤 「 ということはですよ。 」

藤田 「 ニコラちゃんの勝ちだよね。 」

佐藤 「 まぁ、そうなりますね。 」

藤田 「 マジか! 」

佐藤 「 パクさんが 新しい天人 ということになりますね。 」

藤田 「 これは大変な事だよ。 」

佐藤 「 女性のタイトル保持者は史上初ですね。 」

藤田 「 だよね。 」

佐藤 「 こういう日がとうとうやってきましたね。 」

藤田 「 中松天人には悪いけど、よかったよね。 」

佐藤 「 えぇ、よかったです。 」

藤田 「 これで囲碁ファンが少しは増えるよね? 」

佐藤 「 ニュースなどでも大きく取り上げられていますからね。 」

藤田 「 ニコラちゃん、さまさまだよ。 」

佐藤 「 おかげで聞き手の仕事がこれからも頂けそうです。 」

藤田 「 うんうん。 僕も解説の仕事があると助かるし。 」

佐藤 「 では、そろそろ対局室に移動しましょうか? 」

藤田 「 うんうん。 お礼を言わないといけないからね。 」

佐藤 「 では、みんさん本日は長時間ありがとうございました。 
    おそらく、来年もこの二人で何局かは解説すると思いますので、
    よろしくお願いいたします。 」

藤田 「 そうならないように全力は尽くしますが・・・。 」

佐藤 「 来年のお楽しみ、ということで。 
    それでは、これで終了させて頂きます。
    結果については、このままここで待機して頂いてもよろしいですし、
    夜のニュースなのでご確認ください。
    それでは、失礼いたします。 」





【 対局室 】



ニコラ
 右辺の戸締りをしたから・・・形勢は盤十?
 ということは・・・残りはヨセだけ。




中松 「 いやぁ~、まいったまいった。 」

立会人 「 そろそろ夕食休憩の時間になりましたけど、どうしますか? 」

中松 「 もうそんな時間? もう結果は出てるから打っちゃう? 」

パク 「 私は先生の良いようにして頂いて結構ですが・・・。 」

中松 「 じゃぁ、このまま打っちゃいましょう。 
    その方が局後のビールがおいしいから。 」

パク 「 あ、はい。 」

立会人 「 では、夕食休憩は取らずに引き続きお願いいたします。 」

中松 「 お願いします。 」

パク 「 お願いいたします。 」 


0180.jpg


中松 「 しかし・・・4タコくらうとはなぁ。 」

パク 「 ・・・ 」



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立会人 「 盤面十三目、黒七目半勝ちですね。 」

パク 「 ありがとうございました。 」

中松 「 ありがとうございました。
    いやぁ、おめでとう! ニコラちゃん。 
    この碁はすっきりするほど完敗だった。 」

パク 「 とんでもありません。 」

藤田 「 お疲れ様でした。 」

中松 「 お疲れさま。 まいったよ。 」

藤田 「 マジでありがとう。 」

中松 「 え? 」

藤田 「 あ、こちらの話で。 」

中松 「 おいおい、解説者は中立じゃないの? 」

藤田 「 そんな人誰もいませんよ、 先生。 」

中松 「 だよね。 僕だってそっちの側ならニコラちゃん応援するもの。 」

パク 「 えー。 」

藤田 「 当然です。 」

佐藤 「 お疲れ様でした。 」

中松 「 形勢悪かった? 」

佐藤 「 形勢ですか? 」

中松 「 うん。 今日はひどい碁だったからね。 」

佐藤 「 えーっと形勢判断、今日はやってません。 」

中松 「 え? そうなの? 」

佐藤 「 藤田先生、逃げちゃって。 」

中松 「 あぁ。 数えるの嫌いだもんなぁ。 」

藤田 「 面倒じゃないですか? 」

中松 「 うん。 最初数えたのを覚えてられない。 」

藤田 「 ですよね。 」

佐藤 「 メモればいいじゃないですか? 」

藤田 「 え? いいの? 」

中松 「 計算機とかも? 」

佐藤 「 たぶん規定には何も書いてないはずですよ。 
    そういうのを使う事想定していないので。 」

中松 「 おいおい。 それ、早く言ってよ。 」

藤田 「 ということは、予選リーグとかでもいいの? 」

佐藤 「 たぶん。 」

立会人 「 来年からはダメになるでしょうね。 」

藤田 「 え? どうして? 」

中松 「 たぶん、僕と藤田君の二人は持ち込みそうだからね。 」

藤田 「 ばれたか。 」

中松 「 来年のリーグ戦では容赦しないからね。 」

藤田 「 あぁ、そうですね。 
    こちらこそニコラちゃんへの挑戦権をかけて負けてませんよ。 」

中松 「 しかし、どこから形勢悪くしたのかな? 」

藤田 「 左上とか、黒は打ち過ぎだと思ったんですよ。 」

中松 「 だよね? 」

佐藤 「 左下あたりで少し形勢が悪くなったのでは? 」

中松 「 あぁ、あそこね。 あれは大失敗だったかな。 」

藤田 「 そうですね。 ツケはね。 」

中松 「 なるほど。 その後左辺の石を追いかけている時は気持ち良かったけど。 」

藤田 「 確かにあの折衝は白が少し良かったですかね。 」







ニコラ
 う~ん・・・棋士を辞める、ってとても今日は言いだせないかな・・・。





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